*朝倉町飯玉神社*
本題に入る前に、
以前の神社写真を整理していたら…
当時は「飯玉神社」がたくさんあると知らず
「飯玉?知らない子ですね…」
とスルーしていた飯玉写真を発見。
こちらは朝倉町にあったのだが、
鳥居は用水路の橋みたいなところにあって
そこを通ると予想より広い境内があった。
古い石のほうの鳥居に「飯玉宮」の文字。
中を覗くと引っ越したての部屋のようにキレイ!
壁に飾ってあるものは少ないが、
奉納された鶏の絵などが。
馬でもなく鶏な理由は気になるところ。
天明の浅間山大噴火から7年後に鎮座して、
現在の社殿は平成11年に作ったという。
そりゃ新築だわ!(神社的には…)
ちなみに以前見た この飯玉神社は
主祭神→ウカノミタマらしく、
今回の記事の「後閑飯玉神社」は
主祭神→ウケモチなので、
なんか伝わった道筋が違うんだろうか。
そして気になるのが、
この飯玉神社、若宮町の飯玉神社と同じく
境内に石神社があるのだ。
飯玉神社も石神社も
利根川とその支流の流域付近に点在しているらしい。
だから朝倉・若宮ともに(偶然?)
もともと近くにあったのが合祀されたのか?
それともどっちかが先にあって、
どっちかをもう一方から招いたときに
石神社も一緒についてきたのか?
新しいながらも今考えれば気になる神社。
*後閑飯玉神社*
やっと本題に戻ります…。
(´Д` )
前回は私の通っていた小学校付近
若宮町の住宅地にある飯玉神社に行ったが、
今回は天川大島駅付近にある群馬県営住宅の中。
後閑飯玉神社と呼ばれている飯玉神社へ。
この2棟の間を通って入ってゆく!
突き当りに鳥居!
遅番勤務の前に自転車でひとっ走り行ってきたため、
かなりさわやかな気分で訪問。
キツネも朝日を浴びて気持ちよさそうだわー。
と、参道に目を戻すと
ボッキリ折れてしまった常夜灯を
氏子さんなのか管理人さんなのか
おじいちゃんが一生懸命どうにか直そうとしているッ!
∑(′Д‵)
でも片手に持っているのはボンド!
いくらなんでもそれじゃ無理だぞおじいちゃん!
※鳥居の左後ろ。完全に倒れている。ボンドも写ってる(笑)
しかし見物しても悪いので散策散策。
まず鳥居をくぐって左
境内のひらけた場所にあるご神木。
夫婦杉のように2本が根元でくっついている。
そしてココの奥
小さな丘のような鬱蒼とした場所に
たくさんの末社(そしてたくさんの蚊)が!
まずは双体道祖神と大黒&恵比寿。
↑そしてこちらは稲荷社。
何稲荷とは書いておらず、
単に正一位稲荷と書いてあった。
↑こちらは鶴天狗と書いてあった。
聞いたことないなぁ…え?カラス天狗以外にも
キジ天狗とかツル天狗とかが居るってこと?
それとも何か「行者」とかと同じで
一定の功績のある僧侶を神格化した時の称号的な?
なんだろう…
しかし、ずいぶん高いとこにある。
天狗だから高いとこが好きなのか?
(そんなわけないか…)
なので扁額の文字は、
実はちょっとよじ登って読んだ。
毎度バチあたりですいませんね…。
↑赤城神社の石塔
これはよく見えなくて読めなかった…。
↑御獄山神
↓北辰鎮宅靈符神
北辰といえば同じく北極星を神格化した
妙見菩薩が思い浮かぶが…
ソースによっては同じものとされているらしい。
妙見菩薩は仏教だが北辰鎮宅靈符は陰陽道、
というところなんだろうか。
↑八海山大神、別に日本酒の神様ではない。
新潟にある山岳信仰のおやま、八海山の神様だ。
仏教での名前を八海山堤頭頼神王、
神道での名前をクニサツチノミコトという。
別段なにをした神様というのでもないが、
「神世七代」のメンバーである。
このユニットは2人の無性別の神と
5組の男女神で構成されているわけだが、
この7段階の神により
性別が分かれ異性を意識し夫婦となり子を産む
という性分化の段階を表現しているというのが通説。
ちなみにその最終形態(?)が
ご存じイザナギ&イザナミ夫婦である。
↑天照皇大神宮。
↓五百筒磐村神。
五百筒磐村(イホツイワムラ)は、
生まれる際に母・イザナミに火傷を負わせ
結局彼女の死因になってしまった息子・カグツチの
血から生れた神といわれている。
父・イザナギに切り付けられた時の血である。
そして、タケミカヅチと対にされるフツヌシの祖先。
そして、いよいよこちらが
主祭神・ウケモチさんの拝殿。
階段を上っていくと、
祭神は稲荷神・ウカノミタマの神ではないものの
狛犬でなくお狐さんが待っていた。
朝ということもあるが、拝殿の中も
周りの鬱蒼とした雰囲気にしては明るめで
近寄りがたい雰囲気はない。
ので、遠慮せず撮影!
+(・ω・′)
拝殿の屋根付近には馬の絵額なども奉納されていた。
あとは、お米関連で群馬誉(日本酒)の酒造さんからも。
そして、拝殿向かって左に進むと
まずは天満宮。
賽銭箱は鉄だがいい感じに年季が入っている。
そしてかなり低い位置にいるが
これまたいい感じの牛。天満宮ですからね。
そして淡島神社。
こちらもみずみずしいお榊が上がっていて
手入れが行き届いている感じ。
(掃除道具が覆殿に一緒に収納されちゃってるけど)
そして本殿裏手には、
こちらが真のご神木か?
というような なかなか立派な木が。
階段の下まで降りて由緒書きを見ると
天神山大古墳群の中心にあるばかりか
社殿があるのも古墳の上だという。
裏から見ると鬱蒼とした山みたいで怪しいとは思ったよ…
群馬には結構ある話だし。神社on古墳。
なんたって古墳の数がおかしいから。群馬。
さて、そして読み進めると
平安時代に書かれた「上野国神名帳」にある
正五位上・毛野(けぬ)明神がココのことでは?
と書かれている。
それが応永年間の天候不順による凶作に見舞われて
五穀豊穣の祖神・ウケモチさんをお招きした!
ということらしい。
そしてさらに社殿の右側へ進むと、
霧島稲荷が。
社殿の両脇は、おキツネ長屋
もしくはおキツネ団地状態。わんさか。
そしてなかを覗くとなんと…
豪華な朝ご飯が!
お水に、キレイなお皿に乗ったサケの切り身
(ちゃんと焼いてある!)
そして袋に入った油揚げとオハギ。
絶対そんなに日にち経ってない!
もしかして毎朝朝ごはん作ってる!?
という感じでかなり管理が行き届いていた。
木造のように見えた社殿だが、
ご神体の鏡の奥は岩のようになっている。
そして、見切れているが
その岩に囲まれるように神棚のようなものがあるのだ。
鏡が一番奥じゃないらしい。
なんかちょっと珍しくないか?
それにしても明るくてきれいなのに
なんかあったかくてありがたいお稲荷さんだなー。
なんかうれしくなっちゃうなぁ
♪( ´ω`)
そんなわけで気分よく仕事に向かいましたとさ。
ちなみに帰りに見たときには、
おじいちゃんは常夜灯を
鳥居にロープでくくりつけて立てようとしていた。
それでいいのか…?
結局どうなったか気になりすぎて、
また行ってみたい(笑)