群馬県安中市鷺宮にある「咲前(さきさき)神社」。
養蚕と関係深い神社ということでいってみた。
駐車場は先日の雪でべっちゃべちゃ( ゚Д゚)
ゴム長靴はいてきてよかったー。
そして細い車道を挟んだ向かい側には
「うす 売ります」の看板…
臼とは道に看板を出しておいて売れるものなのだろうか(;´・ω・)
さておき、
案外大きな看板なども出ていて駐車場も広々。
入りやすい感じの神社です。一安心。
拝殿の前には、なぜか我らがぐんまちゃんが。
建物に張られたプレートによると、
「ぐんま絹遺産」に指定されている模様。
ぐんま絹遺産は、
「生糸や養蚕・織物に関する建築物や民俗芸能等」
を県が登録したもので今も数は増えているらしい。
お賽銭箱には、今年行われた筒粥神事の結果が。
筒粥神事は「粥占」の一種で、
粥の鍋に竹筒などを入れ 筒に米粒が入った数などで占う。
ちなみに、うちの県ではないが粥を放置して
カビの生え具合で占う地域もあるらしいΣ( ゚Д゚)
十二か月の天候などを占う場合もあるが、
これは作物ごとの出来高。
手書きですが何枚も置いてあって、お持ち帰り自由。
今年は桑は良いのにお蚕様はふるわないようだ。
そして、おみくじがたくさん結んである下に
そのへんの白い石を集めて箱に入れたような「繭小石」。
100円をチャリンと入れて、この石を1ついただき、
この「根子石」↓に乗せてお願いすると叶うらしい。
養蚕にまつわる神社で「ねこ」というのだから、
もともとはなんの願いでも良いのではなくネズミ除けなのだろう。
しかし、この神社には長虫様(へび)の護符もあるというのに
その上 根子(ねこ)にまで力を借りたくなるとは。
ネズミの被害とはいかにひどいものなのか想像できる気がする。
(長虫様の護符↓神社のサイトから画像を拝借)
そして、根子石を通り過ぎて本殿の向かって右奥。
金毘羅神社と絹笠神社が一つ屋根の下に。
向かって左が金毘羅さま。
石やら木やら、いろんな男性器が…。
個人的には絹笠さまは色白で高貴で物静かな
まさにお蚕様みたいな女神さまだと思っているので…
あんまりそのミシャクジ様みたいの
絹笠神社寄りに飾らないであげて!(ノД`)・゜
と勝手に思ったりしていた。
写真右端の白いツブツブは、すべて繭。
また、枝に刺した繭玉餅や白蛇の置物、
額に入った蛇の抜け皮などが飾られている。
そのまま奥に進み、本殿の裏に回ると
私が今まで見た中で一番ボロい狛犬が(; ・`д・´)!
もはや狛犬なのかも分からないレベル。
以前この神社を訪れた母が宮司さんに聞いた話では、
「ナイショのお願いことはこちらの狛犬に」とのこと。
一般的には神社に行って、
拝殿前の狛犬にお願いする人はいないですよね?
でも、この裏っ側にいる子たちは
神社を守るだけでなく人のお願いを聞ける力があるのね。
古さの力?それとも特別な経験をしたのかな。
気になるー。どうして裏にいるの?
どうしてこんなにボロボロになってしまったの?
また行くことがあったら訊いてみたい(*'▽')
奥のほうには小さな鳥居があって
稲荷神社と「鷹巣神社」という小さな祠がある。
鷹巣神社は、鷹巣山にあったのでこの名前がついている。
その山から今はこちらに実質的には移動したようだ。
神社のサイトによれば、
もともとは金毘羅さまを祀っていたが愛宕神社や八坂神社
管沢稲荷や取勝明神(伊勢三郎義盛を祀っている)を合祀して
鷹巣神社という名前になったらしい。
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ちなみにこちらがその、
鷹巣山の鷹巣神社(跡地)。
太い道から山の上に延びる私道のような細い道。
(しかし車両のわだちがあります( ゚Д゚))
一週間前の雪のせいか竹が倒れまくり、
この先に本当に神社が…いや、むしろ道あるの?
という感じですが、バサバサ除けていくと何とか通れた。
道をふさぐバサバサを通り抜けると、
割れた竹がアーチのように道を覆う道へ。
あ、あった…棟門だけ…|д゚)!
その手前にはこの棟門のあった神社の名前を記す石碑と石宮。
石碑の裏には、
この周囲にあるお墓の持ち主さんと同じ名前で
「旧社殿老朽化のため 母の遺志により石宮を建立す」
と記されている。
一応棟門をくぐってその先に行ってみたけれど、
草藪が鬱蒼と茂るばかり。
でも、門の彫刻が細かくて素敵だし、
きっと拝殿や本殿も素敵だったんだろうなぁ…🌸
後半は冒険要素もあり、
寒さやいろいろで体力消耗した参拝でした(;´・ω・)