とまのす

ちいさくゆっくり、民俗学。

溢れるカンカチ、森獅子舞。

書くのが遅くなってしまったが、
先々週 3/9に行った藤岡の獅子舞見学。
今回は森地区の獅子舞(*'ω'*)本祭は3/10だったのだが、
前回書いた岩手シシトーク@浅草のために行けず。
今年は宵祭のみ お邪魔した。

到着したのは12時少し前。
鳥居をくぐったあたりに2本の万燈が立ち、
春めく気候も相まって華やかだ。
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いや、しかしちびっこたちが多いなぁ。
後継者不足に悩む自治体が多い中、賑やかなことで…
と思っていたら なんと!定刻が近づくにつれ、
さらに公会堂の中から子供達が溢れてくるではないか!
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地域の方が「今年は60人くらい」というから驚き。
訊いてみると単に子供が多い地域 というだけではなかった。
会長さんに話を伺うことができ、
「会長が獅子舞に興味がある人だったらいいんだけど、
 そうでもない時は獅子舞がダメになってきちゃうんだよ」
と。そこで考え出されたのが「女子会」!
女性だけの飲み会のことではないぞ(/・ω・)/
地域のママ世代に獅子舞やイベントで役割を持ってもらうのだ。

ママが参加していれば子供も自然に参加
    ↓
町内行事への子供の参加率も上がる
    ↓
各家庭の子供が参加することで獅子舞への関心もup
    ↓
地域全体の関心が集まれば代表者の熱意のみに左右されない!

という良いスパイラルが生まれ、
獅子舞が「みんなに関係ある行事」になるのだ(*'ω'*)
そしてもう1つの努力が、費用の捻出。
当然地域からの集金や寄付金は大きいのだが、
森で もう1つ取り組んでいるのがゴミの分別と回収!
前半で写真を載せた飯玉神社境内は
公会堂のほか多少の遊具などもあり公園となっている。
その、鳥居を入ってすぐに大きめの倉庫があるのだ。
実はここは、資源回収スポット!
ごみをしっかり分別して集めることで、
資源となるごみを市が買い取ってくれる。
そのお金で活動費を捻出しているのだそうだ。
そこで必要なのが、住民皆様の協力。
分別や持ってくるのは少し大変なのだけれど、
実はこの倉庫24時間365日 ゴミを置いていける!
つまり
「ボトルがたくさん出たけど来週まで待たなきゃ」
とかが無いのである。うれしいね(*´ω`*)
そんな利点もありつつ、広報などでの呼びかけもあり
年間で見ると結構なお金となっているのだという。

その費用は、もちろん行事の運営費にもなるのだが
練習で子供に出すお菓子代がバカにならないのだとか。
続けてもらうためには楽しいと思ってほしい。
そりゃ、大きくなるまでには
獅子舞自体を好きになって欲しいところだけれど、
まずは「公会堂に集まると楽しい」と思ってもらおう!
というコトで、1日練習すると業務用のお菓子でさえも
1000円分くらいは消費されるのだそうだ。
(まぁ、なんといっても子供が多いですからねぇ…)

まぁ内情としてはそんな工夫を聞けたところで。

獅子っ子たちは境内で軽く練習した後、
振込のため鳥居の外に列を作る。
大人に続いて笛を吹くのは女子たち。
高学年くらいの子は巫女さんのような服を着て、
小さな子たちは青い法被姿。
続いて赤い服を着た男子「カンカチ」4人と、後ろに獅子3匹。
その7人組が2組なので、踊るのは計14人。
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神社の前へ来ると2つの円を作り「岡崎」を舞う。
また列となって時計回りに神社の周りを回る。
…と思ったら、あれ?なかなか出てこないぞ?
すると、近くの獅子っ子さん(20代は舞子というべきか)が
「神社の裏に小さいの3つあるんで、その前で1回舞うんスよ」
と教えてくださった。小さいのが3つ。コレですな?
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3つともにキツネさんがいる。
以前にいくつか近場の「飯玉」巡りをしたが、
ココも飯玉神社だから穀物神を祀っているのだろう。
↓過去の飯玉記事はコチラ
飯玉神社(前橋市若宮町)
飯玉神社(前橋市朝倉町/後閑町)
飯玉神社(伊勢崎駅周辺)

一周回って戻ってきた後は「花吸」の「三番」。
三番は、後ずさりのように右足を下げ、また前に出した後に
地面を這うような動作↓が特徴だそうだ。
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この這う動作、
奉納のための“地ならし”的な意味があるとのこと。

舞が終盤になると、
囃子方の大人と女子たち、舞っていないカンカチたちは
列を作ってゾロゾロと鳥居から出て行く。
その後に続き、舞っていたカンカチと獅子たちも外へ。
途中途中で囃子をしつつ そうでないときは話をしつつ…
(*´ω`*)
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ちなみに、森獅子舞は
先獅子:黒いカシラ/黒い毛/紺色の幕/紫の手甲
雌獅子:赤いカシラ/白い毛/赤の幕/赤の手甲
後獅子:緑のカシラ/茶色い毛/緑の幕/水色の手甲
という配色。着物は、獅子でも年長者と年少者で違う。

そうこうしながら、本日の要所・泉通寺さんに近い
通称「ニュータウン」まで移動。
森地区自体が駅にも近く住宅地なのだが、
特にニュータウンには子供&若いお母さんが多い様子。
公園に集まった子供たちを見に、お母さんたちも集合。

管理人が個人的に気に入っていたのは
この小さな雌獅子さん。
カシラを振って、タテガミが綺麗に動いていた。
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カンカチは本来獅子3匹に対し1人なのだそうだが、
みんながどこかしらで踊れるようにと
岡崎の時は1組に4人が入っているらしい。
(他の演目の時は ちゃんと1人に減らしている)

カンカチは 赤い着物に、赤の手甲脚絆。豆絞りを額に巻く。
手ぬぐいには折り紙っぽい金の紙を丸く切って3つ貼ってある。
ピンクのたすきをかけた後に、その結び目に5色の細い布を結ぶ。
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団体によってカンカチの役割もさまざまなようだが、
ココでは案内役(道行の際に獅子に先立って歩く)や
雌獅子隠しの審判(?)の様なモノらしいという話だった。

先ほど道行きをしていた獅子は年少者の衣装。
コチラ↓が年長者。黒い袴に獅子巻毛柄。
カシラから顔に垂らしている幕(布)の両端を背中で結ぶ。
5色の布を白タスキにくくるのは同様。
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踊れない間は、こぞって遊具に群がるカンカチ達…。
どこもかしこも赤くて視界が賑やか。
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周辺の獅子頭同様、森獅子舞さんのカシラも馬の毛。
(群馬には馬のほか、鳥の羽を用いたカシラが多い)
馬の尾は、カシラを振ると荒々しく広がる。
振っている若い人たちが話すのを聞いていると、
やっぱりこの振る動作がカッコいいし、大事なようだ。
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小さな子たちも たくさん走り回った後は水分補給。
それが終わると、泉通寺さんへ移動する。
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まず、本堂のほうを向いて直線状になって舞う。
見に来ていた獅子舞めぐりの大先輩が
保存会の方に訊いて教えてくれた情報によると
「横サヲ」といって先祖の霊を呼ぶための舞らしい。
うーん、直聴きじゃないので
どんなニュアンスか上手く文字で表せていない気が…
でも多分「召喚!」みたいな感じの呼び出しじゃなく
お盆の迎え的な「ココだよー。ココ目印に帰ってきて~」
ってゆう緩やかな「呼び」なのではないかと想像する。
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ただ、呼ぶといっても彼岸にはまだ早い。
本番である今年の3/10は旧暦の初午に当たり、
初午は稲荷神に縁深い日なので豊穣を願う行事も多い。
なおかつ
日本では山の神が里に下りてきて田の神になるとか
地域の人間が亡くなるとカミになって山へ上がるとか
そういう伝承も多いのを考えると…(*´з`)
冬の間山に上がっていた先祖の霊に向けて
「今年も俺ら頑張って獅子振ってます!」
「また春から作物たちのこと宜しくお願いします!」
そんな感じの田の神迎え的な要素もあるのかな?
…と妄想したり。

自分たちが卒業した学校に久々に行ってみたら、
同じように後輩が部活や勉強頑張ってたらうれしいよね。
現世OBのご先祖様たちも、それが一番うれしいんじゃないかなと。
いや、合ってるか分からないけど。

これが終わると、いったん休憩。
子供たちはお寺のトイレなどを借りに行ったり
境内で仲間たちと走り回る。

本堂の中を覗くと、なんか角に謎の巨大な棒が!
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横の木札に
「身を削って美味しいものを人に作る
   すりこぎ棒というのは尊いですよ」
というようなことが(もっと素敵な言葉で)書かれている。
すりこぎ棒なのか…しかし何でまたこんな巨大な…。

すりこぎ棒については大したことが分からないまま
休憩は終了し「花吸」が始まる。
神社境内では年少の獅子っ子たちが2組舞ったが、
今度は年長者の出番である(/・ω・)/!
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奥の組にだけ、ちゃんと花木が立ててある。
2本用意するのはキツかったんだろうか…?
それとも本来は1組だけが舞うモノで、
手前の組は後輩組とゆうかそんな感じなんだろうか。
頭の回転がかなりマイペースなので、
現地では聞きたいことが具体化できず
帰ってきてからこのように疑問が出てくる(´・ω・`)

ちなみに、立てる木の種類は決まっているんだろうか?
と思っておじいちゃんに訊いてみたが
「梅にしようと思ったんだいね。ちょうど綺麗でしょ」
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うん、確かにちょうど満開。
「けどコレ、もう作っちゃってあったからさぁ」
とゆうユルい答えだった。特段決まった木は無いらしい。
木には七夕飾りの様なモノが付いていた。
(短冊とはまた違いそうだが、あの輪っかのヤツ)
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そして、木を片付けたおじいちゃんが
イルカショーのような棒に付いた玉を持って登場!
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獅子とカンカチの中にボールがつるされると、
舞いながらまずはカンカチがボールを掴む!
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そして、そのまま舞う。
カンカチのターンが終わると、一旦ボールはまた中央に。
そして次は先獅子のターン!そうしてボールが一周。
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あんまり見たことない演目だったのだけど、
何人かのおじいちゃんに演目を聞いてみると
「ちょっと分かんねぇなあ」
「あの人に訊けば分かるんじゃねぇか」
と数人のおじいちゃんを巡りに巡って 最終的に
「鞠掛かりってゆうんじゃねぇか」と。

「ゆうんじゃねぇか」は少し不安ではあるが、
気さくにいろいろ教えてくれるおじいちゃんだった(*'ω'*)
子供用獅子頭のことも訊くことができ、
アレは大人用のもので型を取り作成したのだそうだ。
軽くするために発泡スチロール製らしいのだが、
どうやって獅子頭の型を取ったのか気になる…。

ちなみに、森の獅子頭は顎にかける紐が比較的細い。
どれくらいかと言うと、ちゃんちゃんこの前の紐くらい。
(いや、伝わりづらいな…太めの靴紐くらいですかね)
もちろんアゴの紐だけでカシラを支えているわけではないが、
激しく振った時にカシラがズレてはおおごとだ。
というわけでカシラが落ちないようキツく結ぶのだが、
同じ強度で結んだ場合細いものに圧迫される方が痛い。
そのキツさは大人でさえも口が開かないので喋れず
長くかぶっているとアゴが痺れてくる程だという。
ましてや子供はアゴの骨自体がまだ弱いので、
通常のカシラでは思い切り締めると
かなり痛くなってきて泣いてしまう子もいるのだとか。
彩色も丁寧に施され、
一見 発泡スチロールとは思えないが
大人が持って運んでいるのを見ると非常に軽そう。

そしてこちらが大人(年長組)用の先獅子。
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角には細く3本のラインが入っているのだが、
よく見ると先獅子のものには揺らぎがあり
後獅子のものはまっすぐのラインだった。
上手く写らなかったので、こんな絵で申し訳ないが、
要点だけは分かってもらえると信じてる…
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地域によっては先獅子(親獅子、ホウガン)が螺旋角で
後獅子(子獅子)がまっすぐな角という所も多いので…
その名残というか影響なんだろうか。
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アゴは金具で留まっていて、可動式。
年少組が舞っているのを見ているとたまに
「開き過ぎでは?」というくらい開いていることも。
口の中を覗くと、どうやら角とアゴが繋がっている。
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先日鮎川で見た時も
「舞ってるときにずいぶん角がカタカタ揺れるな」
と思い どう差してあるか気になっていた。
もしかしたら鮎川のモノも同じ様に、
角と角を中で結んでいる形式なんだろうか?

獅子頭の中も拝見することができたところで、
「もう終わっちゃってるかもしれないなぁ」と言いながら
同日程で獅子舞が行われている上大塚へ。
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結局ブッツォロイは15時ごろに終わってしまった…
というコトで見れなかったのだが話だけは聞くことができた。
ちなみにブッツォロイというのは「ぶっ揃い」。
つまり全員で行う総ざらいの練習のコト。
上大塚獅子舞も 先ほどの森獅子舞と同じく本番は翌日。

道の両脇に建てられた万燈には、椿の枝が。
寒風吹きすさぶ冬も つややかで青々とした葉を保ち続け
生命力・繁栄の象徴ともされる。
「強(艶)=つよ、つや」「葉=は」「木=き」が語源とも言われ、
また女性を守る木とも言われている植物である。

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そして万燈には「五風十雨」の文字!
山形県新庄市の萩野鹿子踊でシシが背負う
「十日雨」「五日風」という幟を思い出した。

五風十雨という四字熟語は
中国の「論衡」というシリーズに登場する
「五日一風、十日一雨、風不枝、雨不塊」
という天下泰平を天気で例えた文がモトらしい。
これは
五日に一たび風が吹き、十日に一たび雨が降り、
風は枝が鳴るほど強くなく、
雨は塊(つちくれ)が崩れない程度にやさしい
というのが草花や人にとって良い天候ということ。
そしてこれは農耕にも絶好の天候!
(…韻を踏もうとしたワケではないんだよ…)
つまり
五風十雨は、天下泰平と豊作どちらも表せる言葉。
さて、国語の授業みたいな話はおいといて。

集会所のなかには、
ちょっと恐そうなオジサン2人と
若いオニイサン1人が道具の片づけと準備をしていた。
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獅子頭って大抵 ちょっと高めの台の上に
鞨鼓に乗せて置いておいたりする。
そこは上大塚も同じなのだけれど、鼻が…。
付けない時に、御幣を鼻に刺しとくスタイルって
結構あるものなんだろうか…痛そう。

そして、これは獅子の後頭部。
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結構(人間の頭にザルをかぶるような感じで)
獅子頭の内部に籠がはめ込まれてたりするけれど、
後ろ一面が 平面的な編みになってるって珍しいような気がした。
頭のカーブにフィットしなそうだが、涼しいかもしれない…。
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そして、下から見たところ。
どうやら上大塚の獅子は、
「角と角を中で結んで固定」ではなく
それぞれの角の根元に布を巻いて固定している。
そして耳(だとおもう)の根元は
閂(かんぬき)のようなもので固定されていた。
アゴの紐は、森と同じくらい細そうだ。
実際にかぶる時には、
この 御布団↓を2枚中に入れた上でかぶる。
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一通り今日使った道具を片すと、
オジサンたちは明日使う装束を手入れしたり纏めたり。
「明日獅子は〇〇がやるんだろ」
「あと□□来させるけど△△は来れない」
そんな感じで、人数にはあまり余裕は無いという話だった。
「あそこに若い家族が越してくるって聞いた時は期待したなぁ」
「そうだよ、もう拝んだよな。男の子来ますように!って」
結局、その時は数軒の建売が売れたが女の子が多く
男の子のうち「やる」と言ってくれたのは1人だったとか。
「女の子もさ、何年前かな。入れた年もあったんだよ笛方で」
「俺の娘の時に初めて女子入れたよな」
「でも今は新しくは入れてないか」

風流系シシの多くがそうだと思うが、
獅子から囃子方まで伝承者は全員男性というのが基本。
(男性の中でも長男だけという地域も多い)
シシに限らず、神輿でも神楽でもなんでも
男性しかできない芸能や神事というのは多いものだ。
それに沿って男性のみに伝承すれば 当然のことながら
継承候補者は子供全員に伝承する場合の半分以下になる。
そして今は子供全体が減っている。

そうした中で何か対策をするとすれば
・継承する地域を拡げる
・継承する年代を拡げる
・継承する性別を拡げる

と言うのがパッと思いつくところだろう。
群馬県の中で、この3つ どれかをやって
今のところ成功していると言われている団体もある。

群馬県教育文化事業団と言う団体が纏めた
「群馬の獅子舞調査報告書」というのがあるのだが、
それを参考にさせていただくと例えば
「月田のささら(前橋市粕川)」
これは管理人宅から結構近いのでよく見に行くシシで、
毎年8月末に近戸神社で見られる。
もともとは月田地区・近戸組のみで伝承していたけれど、
人数的に厳しいので伝承地域を月田地区全体に広げたという。
そして
「千本木龍頭神舞(伊勢崎市南千本木)」
群馬の獅子の中ではSNSなどでの活動も活発な団体で、
10月第3土日に千本木神社で見られる。
去年の年末に行われた「ぐんまの獅子舞公演」でも
雌獅子の中の人は女性だと紹介されていたように、
コチラの団体では女性でも舞手になることができる。
最後に
「平獅子舞(吾妻郡中之条町)」
猿に天狗にと登場人物の多い獅子舞で、
まさにこの記事を書いている彼岸の中日に舞っている。
(何してるんだ見に行かないのか、という感じだが
 まぁ管理人にも先祖の墓参りとゆう行事がありまして…)
敬老の日付近に吾妻神社でも見ることができるので
今年はまだワンチャンあると思いたい!
(ノД`)・゜・。
それはさておき。この団体ではもともと
小学校中学年がメインの舞手となっていた。
しかし、現在では幼稚園まで伝承のすそ野を広げたり
逆に大人が舞うことも検討されているとか。

ただし、これらは一握りの成功例であって やはり
上大塚の中堅の方は2人とも
「地域を広げて良かったって話は聞かねぇよな」と。
粕川が成功したのは、
月田地区のほとんどが近戸神社の氏子であったことや
校区と地区が ほぼ同一だったことも大きいらしい。
そして、地域を広げるというコトは
地域の寄付金で地域外の参加者も支えることであったり
逆に、場合によっては地域外から寄付を募ることになる。
そのへんも難しいのだそうだ。

そんな話をしていると、
オジサンたちよりさらに上の世代が登場!
ゲートボール(だったかな)を終えて、
近くの定食屋「柿乃木」へ行く途中というおじいちゃんだ。
「若いころに あの地区と合同で獅子舞を奉納した」
など色々な話を聞くことができたわけだが、
その中で1つ 話題に上ったのが飯塚國蔵さん。
江戸時代末期の人で、ここ藤岡市大塚に婿養子に来た。
この人が獅子舞にかけては天才的な才能の持ち主で、
「獅子國」の愛称で呼ばれ ここら一帯の獅子舞にとっては
その構成に大きな影響を及ぼした「中興の祖」とされる人物。

おじいちゃんは直接は習わなかったが、
おじいちゃんが若いころの古老たちは
國蔵さんから直接指導を受けた世代だったという。
そして、この藤岡にあるお寺さんに彼は眠っているらしい。
そのお寺には、彼の顕彰碑が建っている。
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おじいちゃんがまだ獅子の中の人だったころ、
彼の墓前で獅子舞を奉納したことがあったそうだ。
「大きくない縦長な石が墓石でね」
「我々はその前でやったんだよ100周年かなんかで」
その時以来、墓所への定期的な奉納はされておらず
現在はその時の場所にはお墓が無いという話も出た。

この日は帰りしな、
お墓は無くなってしまったんだろうか?
お墓参りできないこともだけど、
獅子舞にとって大事な方のお墓が無くされてしまうの悲しい。
など色々なことを考えながら帰ったが…
お寺さんに問い合わせたらどうやら敷地内にあるらしい。
場所が移動しただけだったのかな?少しホッとした。
今度藤岡へ行った時には叶えば墓参りもしてみたいものだ。
(実は こないだ鮎川へ行った時探したが、発見できずに帰還している)

獅子國さん、藤岡の獅子舞は今もいろんな人が守ってるよ。
こんなイイもの上州に残してくれたから今週も楽しいよ。

なむなむ(*´ω`*)