とまのす

ちいさくゆっくり、民俗さんぽ

八剱神社で考えごと。

ええ、当初はね。
上諏訪の八剱神社・甲立寺、
岡谷の御社宮司社・浜中島弁財天
の4つをまとめて1つの記事にしようと思ってました。

しかし、話がムダに長い管理人が
そんなコトができるはずもなかったのだ!
(ノД`)・゜・。
…というわけで諦めて、
八剱神社に付いてグルグル考えたことを話して
とりあえずソレで1記事として区切ることにした。

今回は、ほぼ全部妄想なので、
「時間が余って余って仕方がないから読んでやるよ」
という方のみドウゾ(´・ω・`)
八剱神社とは題名ばかりで神話の話しかしてません…。

*八剱神社の第一印象*

管理人は、森に囲まれて 古そうな鳥居があって
土地の神様とかがいる神社が好きである。
なので、正直今まで何度も諏訪には来ていたが
あまり「八剱神社に行こう!」と思ったことは無かった。

まず、祭神が八千矛神大国主の別名)
そして、日本武尊ヤマトタケル)・誉田別(ホンダワケ)。

八千矛神タケミナカタのお父さんだから居てもいいとして…
(許可できる立場かっΣ(´・ω・`)!)
ヤマトタケル・ホンダワケという名前を見るとどうしても
土着の神々の物語(しいては日本各地それぞれの文脈)が
中央集権的に「1つの筋書」に合わせて変形させられてしまう!
という謎の強迫観念が発動してしまう病気なのである。
(少しずつ治していかねばなるまい)

…いやしかし、今回ばかりは避けて通れないのだ。
なにせ 御渡の様子から今年を占う「御渡神事」は、
この「八剱神社」が執り行う特殊神事なのだから!
f:id:ko9rino4ppo:20180226210522j:image
コチラ八剱神社の宮司さんは、
手長神社の宮司さんと兼務なのだそうだ。
それはさておき前の記事でも書いたが、
諏訪湖にヒビが入れば何でも御神渡りというのではない。
なので実際 ただ境内で神事~みたいな感じでなく、
早朝から話し合いやヒビ観察の後「認定」が行われる。
しかも神事は氷 つまり凍った諏訪湖の水上で執り行う。

できればこの御渡神事自体も見たかったが、
まぁ用事があったのだから仕方あるまい。

*八剱ってなんだ?*
ところで、管理人がなんとなく前から違和感を感じているのが
この「八剱」という武神然とした名前。
諏訪にはあまりない感じの攻撃的な名前だな~。
一体、この「剣」とは何の剣のことなのか?

管理人が一番に気になっているのはヤマトタケル
彼が祀られていることから「剣=草薙剣」が1つ考えられる。
彼の代に関していえば「剣で草を払うことで野火の難を逃れる」
という使われ方をした草薙剣だが そもそも誰の剣だったか遡ると。

スサノオが 妻となるクシナダヒメを救うため
ヤマタノオロチを退治し切り刻んだ時のことである。
大蛇の尾から「都牟刈大刀(つむがりのたち)」が現れた。
これが後の「草薙剣」が最初に登場した場面だ。

クシナダヒメは「串(奇)稲田姫」と表記されることが多い。
天叢雲剣(あめのむらくものつるぎ)」の名は
ヤマタノオロチの上には常に雲が垂れこめていたことに由来する。

それを踏まえると(勝手な解釈だが)この場面は
土地神の娘と婚姻を結ぶ(土地の支配権を得る)ことを条件に
雨雲を頭上に頂く大蛇(激流)を退治(治水)した余所者が
居を構えクシナダと暮らす(稲作を生業とし定住する)物語
のように見えるのだ。(いつもどおり妄想だけど)

つまり、ココでの剣とは
荒ぶる自然界の水を 制御した力の象徴、みたいなトコか。
しかし、この場合「剣」は1本なので
八剣の「八」については説明が付かない感じになってしまう。

え?いや、そもそも剣の本数とか以前に、
今の話 諏訪に関係あった?
遠く出雲の話では…と、思うだろうか。

しかし、諏訪大明神タケミナカタさんは
出雲から追われ諏訪へ逃げ込んだのではないか。
その上、諏訪には手長・足長神社がある。
この二社の祭神は 現在 テナヅチアシナヅチ
何を隠そう、クシナダヒメの御両親である。
さらにいえば、その手長・足長神社の間に八剱神社は ある。

ほーら、だんだん関係あるように見えてきた…
(催眠術かΣ(´・ω・`))

しかも、スサノオタケミナカタ
天津神に逆らって追い出される
・辿り着いた土地の神と戦って勝利
・土地の女神さまをお嫁にもらって定住
と、類似点が多い。


*製鉄に首を突っ込む*

いやしかし、剣が治水の証だとしたら
スサノオ天叢雲剣に対応する
タケミナカタが手に入れた「水を治める力」の象徴は?

そんなことを考えていて ふと思い出したのが
御神渡りを見るために行った岬の地名である。
「赤砂」ですよ「赤砂」(/・ω・)/!
だから何だ と言われそうだが
どう考えても鉄分を多く含む砂のことではないか?
古くから製鉄が行われた土地で「赤」地名は、
その原料が取れる場所に付いたりすることがある。

タケミナカタが諏訪に入ると
先住神・モレヤは「鉄輪」を持って迎え討った。
つまりタケミナカタが来る以前から
諏訪湖周辺では製鉄をしていたというコトだ。

現在洩矢神社がある場所は
その赤砂から遠くもなく また天竜川が通っている。
砂鉄を採るにはもってこいの場所だった可能性はある。
川を挟んでの戦いは、川の利用権をめぐる争いだったのでは。
…という妄想がはかどる。

実際は現在も
洩矢神社が岡谷」「八剱神社が上諏訪」にある。
モレヤ神とタケミナカタの民は天竜川と上川で
支配権を分け合う形で和解(?)したのかもしれない。

モレヤたち先住の民族が行っていた製鉄技術では
祭祀用の鉄鐸(サナギ)くらいまでが限界だったが、
製鉄先進国・出雲から流入した民族が
武器に利用できる強度の高い鉄を作ったかもしれない。
※当たり前のように突然鉄鐸(サナギ)が登場したが、
 現在では詳細が分からない大社の「湛神事」や
 今も続く「御射山祭」で神器として登場するモノである。

いずれにせよ何が言いたいかというと
大蛇の剣を授かったスサノオに対し
川と湖の支配権を得たタケミナカタもまた
蛇の体(川)から剣(こっちの場合はリアル鉄剣)
を授かった可能性はあるという妄想である。

つまり、八剱とは特定の8本の剣のことではなく
八百万とか八千矛、八幡、ヤサカトメetcの「8」と同じ。
たくさんの剣(鉄)を産出した土地(or氏族)の神社!
と考えることもできるのでは?なんて話である。
惜しむらくは祭神にスサノオが含まれないことだが。

まぁ今回はあまりに妄想率高すぎたので、
裏を取りつつ修正したり宿題山積ですな。

次こそは、ちゃんと何社かまとめて書くぞー。
(/・ω・)/!