とまのす

ちいさくゆっくり、民俗学。

良縁まねく今戸神社。

待乳山聖天から徒歩数分、今戸神社に到着した。
境内は広くて砂っぽくて校庭みたいな印象。
※個人の感想です
淺草だけあって団体客がワサワサと歩いていた。
ここの狛犬はゲージで飼われているようだ。
お顔がよく見えない…(´・ω・`)シュン
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さて、こちらが拝殿。
装飾はピンクベージュと抹茶ラテ色(?)で可愛らしい。
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幟に「縁結び」とあるのは
イザナミイザナギを祭神としていることからだとか。
しかし、イザナギは「見るなのタブー」に引っかかった
日本初の男性ではあるまいかと管理人は思っている。
黄泉の国へ行き、体が朽ちてしまったイザナミ
「元に戻れるよう黄泉の者と掛け合おう」とまで言ったのに
「だからまだ私を見ないで」という約束を破り朽ちた姿を覗き見。
あまつさえ、その醜さに腰を抜かしそうになった男である。
(;´・ω・)ヤレヤレ
その結果、夫婦喧嘩が勃発しイザナミも元には戻れなかった。
まぁ、話によっては最後にククリヒメが登場して
2人を仲直りさせるパターンもあるわけだがいずれにしろ、
良縁に恵まれたら女性との約束をしっかり守って
末永くお幸せになってほしいものである。

とはいえ、御利益だけには頼っていられない。
この今戸神社では「縁結び会」と称して
婚活パーティー的なものが催されているようだ。
日程は今戸神社さんのHPで随時upされているようなので、
みなさま御興味があれば。
管理人は弁天様にウッカリ願掛けをしたことがあるので
そのへんは半ばあきらめている(笑)
弁天様は嫉妬深いカミサマといわれており、
御参りに来たカップルを別れさせるとか
弁天様の力が強い土地の女性に美人は生まれないとか
そんな噂の絶えない神様である(;゚Д゚)

さて、参道の花壇付近には
「こんなに水やるか」という数の猫ジョウロが。
管理人も大学の頃このジョウロ使ってたなぁ…
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そして、絵馬にも境内の各所にも招き猫が!
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そして拝殿を覗いて見ると(いや、覗かなくても)
巨大な招き猫が何体か見えている!
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というのも、この今戸神社
「招き猫神社」として有名なのだそうだ。
何故?なぜ猫でなく招き猫なんだ…というところであるが、
調べてみるとこの今戸は「招き猫発祥の地」なのだという。

諸説あるが、古くは焼き物の産地であった今戸。
むかしむかし、この付近の花川戸というところに
貧しさが極まり泣く泣く愛猫を手放した老婆がいた。
すると夢枕に愛猫が現れ
「おばあちゃん、聴いてほしいにゃん!
 私の姿を人形にしてみて欲しいんだにゃー。
 そしたらおばあちゃん幸せになれる気がするにゃ!」
と言ったのだそうだ。
捨てられてなお御利益をもたらすとは、
老婆はさぞかし愛猫を大切にしていたのだろう。

バイタリティあふれる老婆はさっそく
地元の特産・今戸焼で猫人形を作った!
窯元だったという記述もないのにそんなに簡単に!?
とも思うが、それほど今戸焼は身近だったということか?
しかも、おばあちゃんは一個でなく たくさん作り
浅草三社権現の境内でそれを売った!
すると、焼物猫はバカ売れ。
おばあちゃんは生活が楽になったのだとさ。
御利益と言うよりバイタリティの賜物な気もするが、
御利益とかお告げって実はそういうモノなのかもな。
なんてゆうか、
ちょっとしたアイデアやきっかけが降りてきて
でも結局それを実現できるように頑張った人にだけ
結果が与えられる。
全てが神様の力で成功へ転がっていくわけではないのだ。
と、いう気がした。

ともかく、そんな今戸に建っていることから、
この今戸神社は「招き猫発祥の地」を名乗っている。
とはいっても実は、昔からずっとではなく
最近になってから名乗ったのだという話もちらほら。
なんでも、今戸焼の招き猫の特徴は
一般的な招き猫のように正面を向いているのでなく
体は横向きに座って顔だけをこちらに向けているのだとか。
(この今戸焼の横向き猫は〇〆(まるしめ)猫というらしい)
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発祥の地を名乗るならその辺も徹底してもらいたいような…
という気もするが、境内にいる猫はどれも正面を向いている。
〇〆猫以外にも今戸にこういうタイプの招き猫がいるなら
どことなく可愛くないとて許せるのだが。
せっかくそんな特徴的な招き猫の出身地なら
是非そのタイプを推していただきたい!
そこんとこ どうなんでしょう。

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まぁ、〇〆ちゃんを推すかどうかは
とやかく言わずに今戸神社さんに任せるとして…
デカい猫に視線を奪われがちだが 脇に小さな福禄寿がいる。
ここは「浅草七福神」のチェックポイントにもなっているのだ。

今回七福神巡りをするつもりは特になかったのだが、
淺草に来たからにはと寄ってみた浅草神社浅草寺が恵比須・大黒。
吉原神社が弁財天、待乳山聖天毘沙門天、ここが福禄寿。
そして次に訪れた鷲神社が寿老人のチェックポイントである。
この辺りの神社を回ると自然にコンプリートできるのかもしれない。

そして、猫のインパクトが大きくて忘れるところだったが
ここの御祭神はもう一柱いる。應神天皇である。
應神天皇は「三韓親征」の神功皇后の息子。
身重ながら兵を率いて勝利をおさめた皇后の功績から
その戦いの最中、皇后の胎中に居た應神天皇
戦勝をもたらす御神徳があるとも言われている。

もともとこの今戸神社は戦勝祈願のための神社。
源頼義・義家が奥州の安倍の貞任・宗任討伐に先立ち
京都の石清水八幡宮のカミサマをお招きしたのが始まりである。
ちなみに、このとき もう一カ所
皆様御存知の「鶴岡八幡宮」にも八幡様をお招きした。
つまり、今戸神社には鶴岡八幡宮と同じ神様がいらっしゃるのだ。
どうも最近イザナギ夫婦の縁結び・新参の招き猫に押されているが
勝負事、スポーツなどの試合前にも是非御参拝あれ
(=゚ω゚)ノ

*蛇足*
そういえば、拝殿にある大きな招き猫の後ろの棚に
猿バージョンの招き猫(?)が見えるのだが…
申年にでも作ったんだろうか。
(我らが群馬県はダルマが名産なので干支ダルマとかあるが、
モトの形状が違い過ぎるため巳と辰が正体不明の物体となる)
これ「招か猿」として流行らせたらどうだろうか。
これを置いておくと悪縁・貧乏 招かざる!
なかなかイイのではないだろうか。
いや、もともとそうゆう商品として作られてたらすいませんね。