読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

とまのす

ちいさくゆっくり民俗学。

児玉神社の台湾狛犬。

神奈川 神社仏閣 狛犬 児玉源太郎 台湾

今年に入って、だいぶ更新をさぼっている。
神社自体に行っていないわけではないのだが…。

1月末ごろに江ノ島へ行っているが、
そのこともまとめられず今日にいたる
(´・ω・`)ショボーン

江ノ島と言えば中津宮の弁天様であるが、
今回は御供してくれた方が居たので
中津宮への御参りはやめておいた。

というのも、弁天様は非常に嫉妬深いカミサマで
男女ではお参りに行かない方がよいとよく言われるからだ。
まぁ逆に考えれば、
同伴の女子そっちのけで弁天様に大興奮な男性なら
男女で行っても問題ないのかもしれないが。

さておき、今回のメインは「児玉神社」。
日露戦争の名参謀・児玉源太郎↓を祀った神社だ。

f:id:ko9rino4ppo:20170215001047j:plain


管理人は「地域の中の神社」とか「産業と信仰」
という部分が気になる分野なためか
普段あまり個人が祀られている神社に行かない。

大抵、天皇家か軍人の偉い人が祀られていて
その恩恵を受けた人が祀っているのでは…
という変なバイアスがかかっているのかもしれない。

それを拭い去るいい機会かもしれないので、
たまには人の勧めてくれた神社に行こう!

ということで、Let's 江ノ島
f:id:ko9rino4ppo:20170214220001j:image
ものすごくあったかい日だった。

橋を渡って江ノ島に上陸し、仲見世通りを過ぎて
中津宮の大鳥居がそびえ立つ手前を左に曲がる。
江ノ島の喧騒が嘘のような静かな階段を登り切ると…
f:id:ko9rino4ppo:20170214220316j:image
見えた!ブルーシートが!(オイ
工事中とは聞いていたので、想定内です。
この可愛らしい狛犬が顔を出しているので、
それだけでも十分です(*´ω`*)
f:id:ko9rino4ppo:20170214215854j:image
毛布をかぶって遊ぶ仔犬のごとし。
動きがあって可愛い。

日本の狛犬
①何も持っていない
②左右で仔獅子・玉(毬)を持つ

の2パターンが多いわけだが、
ここの狛犬
オスが銭・メスが子供を持っている。
f:id:ko9rino4ppo:20170214220037j:image
↑オス
f:id:ko9rino4ppo:20170214220054j:image
↑メス

狛犬が銭を持っているというのは
日本狛犬では(私は)見たことがない。
ではこのデザインはどこのモノかというと…
このタイプは台湾型。
台湾の狛犬の写真をネットで片っ端から漁ってみると、
「圓山飯店」というところにある狛犬
まさにこれそっくりのデザインだった。

ちなみに、
同伴者の方は毎年この神社にお参りに来るそうだが
口の中は覗いたことがなかったとのこと。
覗くと、ソフトボール大の石が入っている。
f:id:ko9rino4ppo:20170214220202j:image
日本では 玉をくわえていたとしても
歯とくっついた状態で彫られていて動かないものが多いけれど
これは動くんですよ!
f:id:ko9rino4ppo:20170214220129j:image
これも台湾狛犬によくある特徴だそうで、
台湾では皆が玉を動かすため摩耗して小さくなり
小さくなって口から出せる大きさになった石が
どこかへなくなったり盗まれたりすることもあるのだとか。

正確には分からないけれど、一説には
「玉(宝)つまり財産、お金の回りがよくなる」
という意味と聞いたような聞かなかったような。

ではなぜ江ノ島の神社に台湾っぽい狛犬があるかというと、
この狛犬は台湾の有志が寄贈してくれたのだそうだ。

同伴してくれた方から、
児玉源太郎は戦後 台湾総督となって
 後藤新平とともに台湾を統治することになった。
 その時にインフラ整備や教育環境の整備に尽力したので、
 台湾は植民地であったが親日的な人も多いらしい」
と聞いた。

後で調べると、当時台湾では伝染病も流行する中
病院などにもずいぶん資金を投じたようだ。
神社の鳥居も台湾婦人会が寄贈してくれたらしい。

しかし、
拝殿はブルーシートがかかっているものの
盛んに工事をしている様子でもない。

まぁ土曜日だったから休工していた可能性もあるが、
実はこれには事情がある。

というのも、お金が足りないんだそうだ。
工事中のブルーシートには、
小さく募金のお願いのようなものが書いてあるが…
小さすぎるだろっ!(;゚Д゚)
控えめにもほどがあるわ!

そのわりに一口の金額は大きめだった記憶が…
(写真撮ってこなかった)

一口の金額を小さくした方が集まるな。これは。
そして、もう少し募金してることを宣伝すべきだな。

「いくらだったっけ」
と思って敢えて調べても出てこない。
もう、江ノ島って調べたら
まず募金ページへのリンク出てきちゃうくらいじゃないと
いつまでも集まらないんじゃないかと心配だよ。

さておき、全額いくらだったか忘れたが
そんなにかかるのには理由がある。
ここの拝殿は台湾ヒノキを使っているのだそうだ。

勿論台湾にゆかりのある神社だからという意味もあるが
台湾ヒノキは日本のヒノキより質が良いのだそうで
明治神宮の大鳥居や靖国神社の神門も台湾ヒノキ。
台湾の阿里山という地域には特に樹齢の高いヒノキが多く
大手の神社にはココの木材が人気だとか。

そんな状態なので、阿里山の神木たちは日本に伐採されまくり。
阿里山といえども樹齢2000年を超える古木は稀となってきた。
あの明治神宮が必死に探して、
やっと一つの古木にありつくような状態なのである。
江ノ島の中でも控え目な様子の児玉神社が
拝殿に足りる木材を調達するのがいかに大変か、
想像すると頭が痛くなりそうだ。
明治神宮の大鳥居ほどの巨木でなくても良いのかもしれないが)


だけど、
台湾と児玉源太郎のつながりを知ればこそ
ココは是非台湾ヒノキで頑張っていただきたいところ。

きっと台湾の名工が彫ったという狛犬
台湾・観音山の石で作ったという鳥居も
喜ぶことだろう。

どうにか募金へのアクセスをよくしたいところだ。
やっぱクラウドファンディングかな。
目標の値段が集まったら一口として奉納するか?
(/・ω・)/