とまのす

ちいさくゆっくり、民俗さんぽ

守屋山アイヌ語説&木遣ヲナリ神説※妄想です!

さて、先日の記事では
とりあえずこれは事実だろうというところを書いた。
今日はほぼ完全に妄想の世界なので、
諏訪大社やモリヤ神社に関して正確に知りたい方は
他ブログ様のほうがオススメである。
(自分で書いておいてなんだが)

アイヌ風な気配*
まず、守屋山と生贄やらの関係を
ネットで探索しようとすると必ず出てくるのが
「守屋山はユダヤ教の聖地 説」。

旧約聖書でイサクという男が
父・アブラハムによってモリヤ山に連れて行かれる。
神がアブラハムにそう命じたのだ。
アブラハムは息子を神への供物にしようと、
息子を縛りつけて刃物を振り上げる。
しかし、するといつの間にか木陰に羊が現れ、
アブラハムは息子を屠るのをやめ羊を供物とするという話だ。

その山と守屋山の名前が同じことや、
生贄にしようとした後でやめるという
諏訪大社の「御頭祭」と同じ筋書き、
そして動物を供物とすることetc…
数々の類似点によりこの説が裏づけられる!
という説明なわけで、
実際ユダヤ教の方が礼拝に訪れた映像なども
ネット上にはあるわけだが。

それはそれとして、
管理人はチカト、モリヤといった名前を聞いたとき
真っ先にアイヌ語っぽいなーという印象があった。
実際のところどうなのかはわからないが、
無理にアイヌ語として解釈すると

モレラ・・・ゆっくりと吹く風
モリヤ・・・毛皮を剥ぐ小さな岸
チカトー・・・私たちの上にある沼

…まぁ、無理やりやろうと思えば
どんな風にでも解釈できちゃうのだが。

守矢資料館敷地内にある神社?にもミシャクジ様がいるし、
諏訪大社でも古い資料や案内板を見れば
ミシャクジさまは蛇神と同一視された大事な神様だ。

そのミシャクジさまは石に対する信仰で、
石信仰は日本先住民族の信仰の一つであり、
アイヌ先住民族のひとつである。

アイヌ文化圏の人々が当時はまだ長野あたりまで居て、
石神を信仰し、
海に比べれば小さな、諏訪湖畔の岸で獲物の皮を剥ぎ
神に猟の成功を祈り感謝したかもしれないし。
その皮を剥ぐ小さな岸(モリヤ)から見上げる山を
モリヤ山と呼んだかもしれない。

または、
タケミナカタも「元寇の際に神風を吹かせた神」とされるが
そうした能力はモレヤ(ゆっくりとした風)が吹き渡る山の
モレヤ神と習合した為かもしれない。
※突風と雷の国・グンマーの民である管理人には
 長野の風→緩やかとゆう印象があるのであった。

長野の黒部ダムの「クロベ」は
アイヌ語で「魔の川」と言う意味だ、という説もあるしね。
長野ばかりか東北〜関東にかけて
アイヌ語が語源と思しき地名もあるのだから。
ありえない話でもあるまい。

 

*ヤサカトメを娶って土地の神に*

さて、かなり出まかせ感のある妄想に走ってしまったので、
少しは根拠のありそうな妄想も。
まずヤサカトメの名前である。
なぜヤサカ「ヒメ」ノミコトではなく、
ヤサカ「トメ」なのか。

アマテラスが天岩戸に隠れた際に、
八咫鏡を鋳造したとされる神様もまた
イシコリ「ドメ」と言う名前を持っている。
彼女を調べてみると、
トメというのは女性首長に用いられた称号らしい。

ということは、
ヤサカトメもまた女性首長だったのかもしれない。

その彼女を妻として娶ることで
ヨソモノであるタケミナカタは諏訪の一員となり
信濃の神の地位を手に入れることが出来たのでは?

日本神話などでも、
神が出向いた先でその土地の蛇神などを殺し
救った土地神の娘などと婚姻を結ぶことは
珍しい話でもない。

データ的には上社・下社ともに
タケミナカタ・ヤサカトメ両神を祀っている!
とされているが、
なんだか見ていると下社にヤサカトメがいて
前宮も本宮の摂社あつかいながらヤサカトメがいる…

…むしろタケミナカタさん、本宮にしか居ないじゃん!
しかも「前宮はもともと本宮の摂社」とか言いつつも、
「元宮が諏訪大社の始まり」みたいなこと聞いたんですけど。

通い婚どころか、まさかの婿入り形式か?
なのに家柄を利用して「俺の神社だぜ」って顔してないか?
このへんは今後の要追求事項ですな。

*木遣り歌と女性*

前回、
女性は御柱には乗れないが
木遣り衆としての参加は昭和に解禁になった!
とゆう話をしたかと思うのだが。
後で新聞読んで知ったので追記しておくと、
今年初めて上社御柱のメドデコてっぺんに女性が乗ったそうだ!

しかし元から女性は、この神事から阻害されていたんだろうか。
曳行の道のりの途中、
道の脇に続く斜面には度々 不動明王などの石仏が現れる。
山岳密教的な文化もある程度ある地域みたいだ。

その仏教文化が流入した影響で
山の祭りから女性が排除された可能性は無いだろうか。
山々の木にも阻まれず空を突き上げるようなあの歌が
たくさんの女性によって歌われる空気感。
個人的には聴いていてすごくシックリきた。

山間の集落や猟師さんの間では、
山の神は不美人な女性なので女性に嫉妬する!
と言われるそうだが、
それはおそらくコノハナサクヤの姉・イワナガの話。

今回のヤサカトメさんの名前からは、
人里から離れた山神とゆうより
人里から見える部分、人の通る山道を治める女性首長
…とゆうニュアンスを感じる。
既婚者だし。嫉妬もしないはず!

なので、
女神様自体が女性を拒否しているワケではない…!

と 雰囲気で決め付けて(オイ)
御柱祭りを見ながら勝手に妄想に走っていた。


①昔の集落では女性が神託で共同体をまとめ
 男性は補佐役として為政者となることがあった
 (卑弥呼など)

②かつて権力の強弱こそあれ女性はみんな巫女であり、
 兄弟を守る力があるともされた。
 (ヲナリ神信仰など)

そのあたりから、
まずヤサカトメは山間部を取りまとめるリーダー的女性で
彼女のもとで行う目に見える儀礼は男性が、
危険な儀礼のなか唄で神の力を呼び男性を守るのが
男性たちの姉妹であり共同体の巫女の役割だったのでは。

御柱は、そう!男性の技量と度胸を見せ付けるとともに
女性の巫女としての力量が試される祭典だったのだ!
…とゆう適当すぎる妄想が止まらない(=゚ω゚)!

まったく次から次へと出任せばっかり書きよって
専門的見地から見たらまったく的を得とらんわ!
と怒りながら読んでる玄人さんとか居たらすいませんね。

まぁそれほど、
四方八方から女性の木遣り唄が聞こえるのは
シックリきたわけですよ。ゆるして(*´・x・`)

疑問なことや繋がりそうなことは尽きないけれど、
ハマると諏訪大社から抜け出せなくなりそうなんで
これくらいでやめときます。
また何かわかったら追記でもしよう。