初めに行った飯玉神社は、
私の通っていた小学校の近く。
群馬県前橋市若宮町。
特に何神社と気にすることもなく、
地図に鳥居が表示されているので行ってみよう
的なドラゴンボールのレーダー状態。
結構年中その周辺を通っていたのに
神社なんて気づいたことなかった。
小さいのか?
と思いきや、敷地の広さは結構なもので
祠みたいのじゃなくちゃんと拝殿と本殿がある。
なんだか屋根の低さが印象的な拝殿だった。
雪国みたいなそこそこ急な屋根と
神前に居る人を雨雪から守るように長く張り出した屋根。
拝殿の中は結構暗く、なんだか少しコワいカンジもあり。
今回は中の写真を撮るのはやめておいた(;´・ω・)
拝殿の扁額を見ると
「飯玉神社」と書いてある。
いいたま。おこめのかみさま、か?
ウケモチかウカノミタマなんだろうか。
それともオオゲツヒメとか。
あとで調べよう。
と、裏に回ってみると、
なんだか背は高いけど心もとない鳥居が!
お稲荷様だけれど、何稲荷とか名前は発見できず。
そして、隣に石神社。
ここらへんにある石神社(せきジンジャ)は、
神保原駅の近くにあるのが総社らしい。
(と、前に高崎の石神社に行ったときに調べた記憶が)
その総社さんのほうはタカミムスビとカミムスビ
そしてオオナムチとスクナヒコが祭神とされてはいるが、
烏川から引き揚げられた石棒が御神体だったとゆうから
元は日本神話と関係なく
石の御神体・ミシャクジ様の神社ということなのだろう。
「ミシャクジ」は御石神と書く場合が多いので、
土地によっては「石神社」の読みも
いしorセキジンジャでなく「シャクジシャ」の場合もあり
また東京都青梅市にあるモノは「いしがみシャ」
大阪府柏原にあるモノは「いわジンジャ」と読む。
また、祭神にしても
埼玉県上里町神保原のモノは上記の通り、
群馬県高崎市豊岡のモノはヤチマタヒコ・ヒメ
東京都青梅市のモノはイワナガヒメ
大阪府のモノは石姫皇女(欽明天皇の奥さん)と
見事にバラバラΣ( ゚Д゚)!
もともと土地の人が石神を祀っていた場所に
あとから日本神話に関係ある神様をあてがったせいだろ。
という気もする(神仏分離アレルギー患者の偏見かも)。
この石神社にお住まいなのは
タカミムスビ&カミムスビなんだろうか
ヤチマタヒコ&ヤチマタヒメなんだろうか。
ちなみにこの石造りのしゃもじだが、
しゃもじは多くの石神社で見ることができる。
「石神(しゃくじ)」から「杓子(しゃくし)」
を連想した人々が全国の石神様のいる神社に
しゃもじを奉納することはよくあったそうだ。
末社で話が引っかかってしまった。
|д゚)…。
気を取り直して
この「飯玉神社」は稲荷神社、諏訪神社、浅間神社etc
名だたる量産神社(?)には負けるが
けっこう群馬県内に点在している気になる神社。
群馬県伊勢崎市堀口町にある飯玉神社が
群馬・埼玉に点在する99あまりの飯玉神社の総社!
とされていて そこのホームページでは祭神は
保食命(うけもちのみこと)、大国魂命。
なので、今回薄暗くて拝殿内を探れなかったが
きっとここもウケモチさんがお住まいなんだろう。
そのうちには、
この総社・堀口町飯玉神社も行きたいですな。
この総社には「ムギマキゴジンジ」という神事があるそうで、
詳細はわからないがこの飯玉神社は
応仁年間に田畑が荒れ農民が困窮していることを憂えて
領主・那波氏が領地中に分祀したというし、
おなじく麦蒔き御神事が伝わる
群馬県玉村町大字下ノ宮・火雷神社でも
一般人はこの神事の期間中 神域に入ってはならず
入ったものがあれば天災が起き不作となるとも言われている。
ので、きっと農村の人々や耕作に関連深い神事なのだろう。
広瀬町にはさらに大規模な飯玉神社があるらしいので
次回はそっちに行ってみようと思う。