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とまのす

ちいさくゆっくり、民俗学。

狐狸ひしめく館林①:尾曳城とキツネ

今日は、今年の「初午」の日だったわけで。
初午はウカノミタマが伊奈利山に降りたった日!
とされていて、お稲荷関係の行事も多かったり。
が、生憎 今日は仕事Σ(´Д` )!
しかたないので、
先日お邪魔したお稲荷さまの思い出に浸る。

*館林城*
いまや「日本一暑い街」として
毎年熊谷と(まさに)熱戦を繰り広げている
群馬県館林市

昔はココに館林城という城があって、
なんと将軍・徳川綱吉が城主だったこともある!
という城だという。
城壁が一部復元されていて、
城壁内は井戸があるくらいであとは芝のみの公園状態。
しかし、このように撮る角度によっては
なんとなく全部復元されているように見えたりもする。
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お城にぜんぜん詳しくないので
綱吉さんがこのへんに居たなんて知らなかったが、
そんな管理人が今回城に来たのには理由が!

館林城は別名「尾曳城」と呼ばれ
なんとなんとキツネさんがしっぽで
「本丸はここ、三の丸はここですよ」
と城の間取りを決めたお城だというのだ。

そのため城跡周辺にはお稲荷社が点在。
そんなわけで、
そのお稲荷さんたちを巡ります!
v(。・ω・。)イクゾー♪

*初曳稲荷神社*
駅から市役所方面に向かおうと歩いていると、
なぜかよくわからない大通りに出てしまった。
やはり方向音痴か…ε-(;-ω-`A) フゥ… 

と思っていると、
交差点近くに祠スペースを発見。
説明書きによると「清龍神社」というそうで。
昔まだここに福寿院というお寺があったころに、
境内から突如水が湧き上がり
青龍権現の化身だという美しい女性が現れたとか。

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そして、綱吉さんの母上様がそれを聞いて
ちゃんと祠を建てよう!ということになったそうだ。
そのため今も徳川家の三つ葉葵の紋が刻まれている。f:id:ko9rino4ppo:20160313145018j:image

ちょっと御紋がいびつなあたりも住民で守ってる感があって、
祠に寄り添っている木も ちゃんと木陰を作っている。
小さいながらも素敵な祠。

そこから横断歩道を渡って少し歩くと、
ちょっと公園っぽい砂地(?)の広場が。
そして、案外長い参道のむこうに
目的の初曳稲荷が登場。
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左の狐さんは子沢山のようだ。
子供を前足で押さえているものは多いけれど、
おしりのほうにも子狐が居る。かわいい。

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残念ながら前足の下に居た子狐は破損して、
その子が押さえていた宝珠しか残っていない。
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右にも居たはずだが、跡形もない。
そしてその奥にもう一組
顔はきつめだけど小柄な狐ズがひかえている。
f:id:ko9rino4ppo:20160313145439j:imagef:id:ko9rino4ppo:20160313145358j:image

御堂の中はキツネペアがたくさん。

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拝殿内左側↑
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拝殿内右側↑

左の方には
正一位稲荷大明神」という紙を持つ女性の絵。
右の方には
古銭で作ったような鳥居が額に入っているようだ。

この神社は、
いじめられていた子ぎつねを助けた
城主・赤井さんの夢枕に立った母狐が
「日をあらためて、お城の移設先をご案内します」
と言った後、再び現れ尾で線を引き始めた場所。
だから「初曳」なんですな。

この後方向を修正して市役所に向かい、
館林市の無料レンタサイクル
「ぽんちゃり」を借りて再出発!
(=゚ω゚)ノ

*夜明稲荷神社*
さて、引き始めがあれば引き終わりがある。
こちらは初曳稲荷よりも駅に近いところにあり、
市役所からもそう遠くない「夜明け稲荷」。
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スタート地点から
白狐が家臣を先導して
ちょうど夜が明けるころにココで案内を終えた。

姿を消すときにはちゃんと
「お城ができたらしっかりと御守りしたいので
 城内にちゃんと稲荷社を建ててくださいませね」
と言って姿を消すあたり、
子狐を助けてもらった恩返しと同時に
末代まで安泰な仕事をゲットする
お母さんの遣り手ぶり(?)が垣間見える。

お稲荷様たちだっておそらく、
「子孫の代には拠点の祠も風化して
 何の祠かわからなくなっちゃって
 信仰も失っちゃって
 孫はもはやただの狐に混ざって暮らすしかない…
 なんて考えたら心配だわ…(ノД`)・゜・。」
と思っていたはずである。

まさかこれは親子のチームプレイか。
「アナタは、殿様が通るあたりでイジメられてるのよ。
 ママが その恩返しってことで今夜の夢枕に立って
 城の鎮守にしてもらうようにの営業かけるから!」

…そんなことを考えていたら、
いじめていた子供も狐だったのではないか
という気さえしてきた(;´・ω・)

ともあれ、
将軍とも関連深い城の鎮守となれば
城主の御家が続く限りは
立派な祠と信仰は保証され一安心である。

こちらの夜明稲荷神社は公民館に隣接していて、
私がお邪魔した時ちょうど
おばあさんが公民館に集まり始めて
雨戸をあけて何か始めようというところだった。

ヤダちょっと、この雨戸!
押しても引いてもあかないんよーwww

じゃぁあたしがこっち引っ張るから!
あんたそっちから押して!

ちょっと待って、
あたし中から見てみるから!
(しばらくの間があり)
やだちょっとwwww中のロックwww
かかってたんよーwww

そら開かんなくてあたりまえだがねwww

やだ、あの子お参りしてるんよーwww

箸が転んでも可笑しい年ごろとは
こんな高齢な年代のことだっただろうか…。
なんで私までついでに笑われたのか釈然としないが、
ともかく開いたようだし 楽しそうで何よりである。

気を取り直して、こちらが拝殿。
垂れ幕の紋がちょっとユニーク。

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多分宝珠なんだろうけれど、なんてゆうか線が極太。
そして中は、初曳稲荷に比べてかなりシンプル。f:id:ko9rino4ppo:20160313153923j:image
折り鶴や提灯があるが、
右の襖のせいか普通に人が住めそうである。

そして、敷地の入り口には小さな社が…
※と言っても稲荷社の拝殿より小さいだけで、
 わたしの背丈よりは大きい。
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が、石仏が居るでもなしに鏡が。f:id:ko9rino4ppo:20160313210342j:image
馬頭「観音」と言うからには仏教系だろうに
御神体が鏡とは。
ちょっと珍しい気もする。


*尾曳稲荷神社*

さて、最後は城主・赤井さんが
狐との約束通り城内に建てた稲荷社。

さすがに立派で
プチ伏見稲荷みたいである(´∀`=)b+f:id:ko9rino4ppo:20160313155607j:image
こちらが拝殿↓
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中は、普段巡っているような小さな神社と違い
お寺の本堂のように人が集まれる雰囲気。f:id:ko9rino4ppo:20160313210539j:image
そして、
個人的に今回いちばんテンションが上がったのは
なんといっても この拝殿の裏手!

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まずは3つの稲荷社がならんでいて、
ああ、さすがに有名な神社は
裏手の末社も整備されて整然としちゃってますか…

と思いきや、ここより先がキツネだらけ。f:id:ko9rino4ppo:20160313205319j:image
↑なんだか見つめあっているみたいだが、
きっともとは2匹で左右に並んでいたんだろう。f:id:ko9rino4ppo:20160313205351j:image
この子のペアは…
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この子かな。↑
2人合わせると「城別稲荷」?
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そして宝珠の屋根瓦。
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↑大明神でなく「稲荷天神」。
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そしてこの、赤い稲荷社には…
なんと、ウカノミタマっぽい神様のお姿!
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建物・住民ともに後ろへ傾き気味(´・ω・`)

ほんとに、ここまでくるともはや
キツネの集落みたいな雰囲気すら出てくる↓f:id:ko9rino4ppo:20160313205939j:imagef:id:ko9rino4ppo:20160313205958j:image

私がいる間に何人かお参りに来て、
表の拝殿だけ拝んで帰っていったが…
個人的にはこの裏を見なきゃダメじゃん!
と思う管理人だったとさ。

ちなみに、この尾曳稲荷には夕方行ったが
拝殿の中を覗いて靴を履こうかというときに
なんと夕日が見えた( ゚Д゚)!

どういうことかというと、
神社の多くは南向きに作られるため、
(次に多いのは東向きだそうだ)
西に沈む夕日が見えることは少ないはずなのである。

西には何があるのだろう。
地図を確認してみると、
ちょうど最初に見た館林城址と市役所
つまり、
館林城の中心部につながる通用門と
城の二の丸があったことになる!
門を見守っているというわけだろうか。

ちなみに尾曳神社は地図で見ると
向井千秋記念こども科学館の右斜め上
つまり館林城本丸の
北東(=丑寅。鬼門)の方角(=゚ω゚)!

門を見守りつつ鬼門を守っているとは。
何とも心強い!
おかげで上杉や石田etc…
名だたる武将に攻められても落城せず、
明治に焼失するまで生き残ったのかも…。
(廃藩や再建はあったものの)

キツネさんの加護、
ハンパないですなぁ(*´ω`*)

ちなみに、
こちらは尾曳稲荷のキャラクター
「こんちゃん」の各種グッズたち。
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御守り以外でも商売するとは中々やりますな。
個人的には館林のキャラクター
「ぽんちゃん」よりも気に入っていて、
どれか買って帰ろうかとも思ったのだが…
散々迷った挙句やめた(´・ω・)セツヤク…

狐狸ひしめく、と言ったからには
次回はタヌキたちを紹介したいところ。
のんびり更新なので何日後かわからないが…
なんでこんなにササッ更新できないんだ(ノД`)・゜・。
ではまた次回…