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とまのす

ちいさくゆっくり、民俗学。

大黒さまと大国さま

今日やっと退院しましたが、

少林山達磨寺の七草大祭だるま市も
えびす講も行けずに正月終了…
 
しゅん…(´・ω・`)
 
今日は、
その恵比寿さまとよく一緒に居る
大黒さまについて。
 
数日前の三宝荒神さんの写真の左側。
f:id:ko9rino4ppo:20160115044710j:image
向かって右が 鯛を持った恵比寿さま。
左が小槌を持っているので大黒さま。
 
なにやら木箱の中にいますが、
コレは枡(ます)です。
「ますます」ご利益ありますように!
とゆう、これまた駄洒落ですが…
枡入り大黒、と言う商品は珍しくはなく
世の中に一定数あるようですね。
地方によっては、
大黒さまの好物の豆や米を入れるとか。
しかし2人でうまく収まってますな。
 
この2人がよく一緒に居るのは、
恵比寿→大漁 大黒→豊穣の神様
と言われるからだったり。
2人祀れば食に困らないとゆうことで。
 
他には、
2人は親子だからとか親戚だからとか
果ては夫婦だからとか(´Д` )
 
でも書いたけれど 恵比寿さまは、
日本神話の「蛭子」か「事代主」か?
とゆう所がハッキリしない神様。
 
蛭子はイザナギイザナミ夫婦の息子。
大国主スサノオの子(上記夫婦の孫)。
なので蛭子は大国主の伯父さん。
 
事代主は
なので事代主なら息子。とゆうワケです。
 
夫婦とゆうのに関しては
恵比寿が海の神とゆうことで
海は母や女性を連想させるからかな…
もう何でもありだな(;´Д`A
 
神様や人形を二体並べる時は
向かって右のほうが上座と言われるので、
恵比寿=蛭子とするなら伯父なので右
恵比寿=事代主なら息子だから左
恵比寿=妻とするならやはり左
ですね。
 
妻が下座⁉︎男尊女卑よψ(`Д´)ψ!
と言われると困るので補足すると、
日本人男性は左側に太刀があるので
護られる者が左に居ては危ないのです。
 
さて、
今回のタイトル
大黒さまと大国さま ですが。
 
どっちもダイコクじゃないの!
何なのよ この2人は(♯`∧´)
 
と、ゆう感じですね。
たしかに、読みが一緒だ!
とゆうことで習合されたらしいのです。
 
皆さんがよく知るのは2人が合体した姿。
服装や装備としては、
日本古来の大国主さまのものです。
 
オオクニヌシノミコトは
国津神(昔から土地を治めていた神)で、
スクナヒコナと国を治めていたけれど
天津神高天原から来た神様)に国を譲り
根の国(冥界 )の主になった神です。
 
国津神塞の神などのように、
昔から土地で信仰されていた神。
天津神は土地を征服した
ヤマト政権が信仰していた神。
とも言われたりします。
 
大国主はとにかく女性(女神)にモテて
そのせいで兄弟に妬まれたり殺されたり
女神に生き返らせてもらったり、
忙しいオトコです((((;゚Д゚)))
奥さんは6人も7人も居て光源氏状態。
子供はなんと180or181人とゆう…
 
まあ、日本神話は
汗拭ったり 涙を流したり
噛み砕いたものをプッと吐き出すだけで
子供が3人増えたりしますからね(´・ω・`)
 
余談ですが、
そんなお盛んなエピソードからか
七福神になってからも性信仰の多い神様。
大黒さまの像は、
還暦祝いでかぶるような焙烙頭巾で
二つの米俵の上に座すものが多いですが。
実はコレ後ろから見ると男性器の形
と言われたり 
むしろそれを意識して、
後ろ姿はもはや性器そのもの(;´Д`
みたいのもあったりします…。
(多分こうゆうことすんの江戸人だな 笑)
 
人目がないところで
あまり高くない大黒様に触れる機会には
是非後ろを確認してみてください(笑)
いや、何ともないのも多いですが…。
 
大黒天
一方の大黒天はインド人(神)です。
大黒「天」とゆうことは天部所属メンバー。
つまり仏教じゃない神様だったけれど
改心して仏教を守る護法善神になったよ!
とゆうこと。
 
もとはヒンドゥー教の神様で、
シヴァの化身・マハーカーラといいます。
マハーとは大いなる者
カーラとは暗黒・時間を司る神のこと。
大黒というのは意訳で、音写は摩訶迦羅。
冥府で焔摩天(閻魔様)と仕事してます。
戦闘と財と冥府の神様とゆうことで、
武勇に優れ 農商を護り 根の国の主
とゆう大国主さんとどことなく通じる性格。
 
また、インド南部では
マハーカーラを台所の神様として祀り
台所に祀った仏像を毎日油で拭いたので
釜の煤と油でまさに大「黒」天だったとか…
※byインドに研修に行った
   中国の僧侶・義浄さんの旅行記
 
そして皆さんご存知の最澄
延暦寺の厨房神として大黒天を祀りました。
延暦寺のホームページでは、
 
「ここに集う僧の健康を守り養うため
    延暦寺の経済をおまもりください。」
 
と言って祀ったらしいので、
竈・火みたいな属性とゆうより
食品自体・食糧難 系の厨房神なのか?
 
マハーカーラは厨房の神様です!
とはよく聞くのだけれど、
厨房で何を守っているのかは私、
イマイチ分かっていません…。
(元々厨房要素ない神様だし当たり前か)
 
その点では、
中国の偽経「大黒天神法」の
 
毎日炊きたてのゴハンを供えると
千人の僧や衆生を住まわせ養うよ!
 
とゆうのは分かりやすいですね(笑)
最澄も、大黒天神法とか読んだのかな。
 
そんな2人が合体した、
日本で習合した後の大黒さまにも
いろんなバリエーションがあって。
現在でも見られるので皆さんも是非!
 
油掛大黒天
マハーカーラは台所に祀り油で拭いた
というインド南部の風習からか
日本全国に「油掛大黒天」があります。
 
私は群馬に住んでいるので
水上のが一番近いです。
スキー好きな方は是非御参拝あれ(=゚ω゚)ノ
どうやら関西が多いようではありますが、
東北にもいくつかありますよ。
テッカテカですよ(笑)大体は石造です。
 
走り大黒
チベット仏画(タンカ)では、
マハーカーラの絵を見ると
蔵王権現のように片足を振り上げていたり
その片足を雲に乗せていたり
体幹を傾け坐禅は組まずにいたりします。
(↑両足先の見え方からおそらく…)
日本で作られた大黒さまでも、
走り大黒といって片足踏み出したものや
米俵に片足を乗せたもの
砕けた座り方で俵に腰掛けているもの
など、タンカにつながるようなポーズが
結構見られる気がします。
 
京都市東山の雲龍院泉涌寺さんにも、
袋を背負った走り大黒さまが居ます。
普段は台所にいますが、
行事の時には出して見せてくれるそうですよ。
(・ω・。)
 
三面大黒天
先ほど話に出た延暦寺の大黒さま。
なんと、毘沙門天・弁財天と一体になって
三面六臂のまさに仏像然とした姿!
延暦寺さんHPの境内案内に飛びます。
  ページ一番下に大黒堂の説明があり、
   そこからのリンクで写真が見られます)
 
正面の大黒さまも、
ふっくらした笑顔でなく厳しいお顔。
小槌と袋でなく剣と宝珠を持ちます。
弁天さまが鍵と鎌とゆうのも特徴的。
持ち方の組み合わせが、
だいぶ本家のマハーカーラに近いかも?
 
画家さんによって
姿や持物に多少の差はありますが…
私の好きなタンカ販売サイト彩雲さん↓
コレが本家のマハーカーラ。
大黒さまとは全く違う荒ぶる神です!
右手に持っているのが、カルトリ刀。
三味線のバチのような形状の刃物で、
供物を削いだり切ったりするモノらしい。
カルトリと言うからにはグルジア発祥?
でもグルジアはまっすぐな短剣が多いし
装飾の多さと曲線的なデザインは
むしろインドのタルワールみたいな…。
 
調べてみても、
カルトリ刀に関する画像も文も見つからず。
 
誰か、
どの地方発祥とか ここに展示あるよ、とか
知ってる方いたら教えてくださいー!
。・゜・(ノД`)・゜・。
 
 
 
*ついでに ぐんまの宣伝*
近代的で有り難みは無いですが(オイ)
我が群馬県妙義山 中野嶽神社は
日本一大きな大黒さまがいます。
 
大黒さまは近代的ですが、
敷地内は山と一体感があって
体力的にはキツイですが良い神社なので。
是非(=゚ω゚)ノ!