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とまのす

ちいさくゆっくり民俗学。

THE LIBRARY2013

今日から始まった「本」をテーマにした公募展。
一昨日、搬入のために会場に行ったら土砂降りに遭い
雨宿りを兼ねて皆さんの作品をみてきた。
 
もう美大を卒業してからずっと(10年以上!)
毎年だし続けているというベテランさんや、
すでに雑貨を作って生活しているというプロさん、
出版社から出された自著を出展している方…。
 
人が作ったものをみせる場へ出向くたびに、
完成させる とはこういうことだ。
と反省して帰ってくる。
 
限られた条件下で「いい」だけではダメで、
どこからどう見ても抜かりなく見せたい効果を発揮している。
 
もしくは敢えて限られた条件下でだけ
見えるべき効果を見ることができる。
 
手に取っても途中までは普通だけれど、
最後まで見るorある仕掛けに気づくと
えっ、なにこれ!すごい!
ってなる。
 
とか。
 
パターンはいくつかあるけど、
立体の面白さってそういうところだと思うわけで。
 
自分はまだ手の込ませかたとか分かっていないし、
第一印象で「いつまでも見ていたい!」か、
第一印象以上の「すごい!」まで持っていけない。
 
ともあれ、
私の作品はこんな感じで展示されている。
 
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本当はテントっぽく
三角錐にして立てられるのだけど…
この本は絵と文がちょうど裏表になっている
言わば、紙芝居式。

完全に三角錐に組んでしまうと
外側が絵になって文に気づかれないのでは…
ということでこんな置き方になった。

今回の展示は文章でのくどい説明を添えられない。
ので、ここでちょっとだけ書くと。

まず三角錐にしたのは、
どうにか最初と最後をつなげたいから。

絵本のなかでも、
すべてが「輪っか」であることが願われている。
だから、季節みたいに 昼夜みたいに
一つが終わるところが
また一つの始まりであってほしかった。

表紙が赤いのも、そのせい。
最初は全体的に
心が安らぐ水のような色合いがいいと思っていた。
(私は水色寄りの寒色系が大好きだ)

でも、表紙はそれとは程遠い真っ赤。
塗って間もなくは血まみれの布のようだったし
蝋引きしたては油分もあいまって完全に血みどろ。
全然安らかじゃない。

ただ、昔の人は誰かが亡くなると
ベンガラという赤い塗料で遺体を飾り
うずくまるような形で土に埋めた。

いくつも説はあるけれど、
それは小さく丸まって母親の血を伴い生まれる
赤ん坊の姿を真似ているのではと聞いたことがある。
そうすることで、
またその人は彼方の世界にうまく生まれ直して
あちらでの終わりがきたら
こちらに生まれてこられるんだそうだ。
だから、血の赤は最初と最後をつなぐ色。


あと、紙芝居式にしたのは
本は1人で読めるのが基本だけど
2人以上で読んで欲しいから。

わたしは小さい頃、
おかあさんに山ほど絵本を読んでもらった。
文字を気にしないで聴いていると
そこに描いてある絵も
空想の中で何倍にも広がっていく。

だから、大人になったらなおさら
たまには読み聞かせを聴いてほしい。
だから、紙芝居式。

本当はこれを作品の中で
それとなく相手に伝えられるのがいいんだけどね。
力及ばず。

そういうことが、できるようになっていきたいなー。
なっていこう。

とりあえず夏バテをおして作ってたら
体調が地に落ちたので ちょっと休憩だ!