遠野に来ています。
山の裾野に水田が広がる風景を見ると、
全ては連続しているのだと当たり前のことを感じます。
ちょうど今は東北では田植えも終わった時期で
さなぶり(田んぼの神様を山へ送る祭)が各地で行われます。
え?田んぼの神様は山へ帰るの?
という方もいらっしゃると思いますが、
日本では普段は山神様(地方によってどんな神様かは違います)は
田植えや稲刈りなど農業の節目節目に田んぼに降りてきて
作業する人々や作物の成長を人々を見守ります。
そして、田植えが一段落すると農家の人々は神様に感謝しつつ
互いの労をねぎらい合い、賑やかにお祭りをしたり宴を行いました。
(これをサナブリといいます)
日本は稲作地帯がほとんどだったので、田んぼに関する神様は多いです。
皆さんがよく知っている「かかし」も田ノ神や その依り代と言われています。
ただの鳥除けと思うなかれ。
あの「古事記」では久延毘古という名の物知りな神様なんです。
クエビコとは「崩え彦」と表記し、
体の崩れた男という意味を持つ名前です。
その名の通り、一本しか足がなく歩くことはできません。
しかし、田に立ってすべてを見聞きしている超博識な神様なのです!
古事記でも、
海の彼方から来た小さな神様の名が誰もわからない…という場面で
ヒキガエルの多邇具久(タニグク)が久延毘古に聞こうと提案。
無事、少彦名神という穀物の神であると分かりました!
というエピソードが。
ヒキガエルや穀物など、
この話だけでもカカシや田んぼに関わるキーワードがいっぱいですね。
ちょっと中途半端ですが、
明日のチャグチャグ馬コに備えて、今日はこのへんでおやすみなさい!